日本では現在も、バランスウェイトのほとんどが鉛製ですが、ヨーロッパでは2005年以降、鉛製ウェイトの使用が禁止されました。ここでは、鉛製ウェイトが自然環境や人体に及ぼす影響や有害性についてご説明します。
国内のホイールバランス調整用ウェイトは現在も、鉛を主原料にしたものがほとんどです。しかし、鉛は近年多くなっている酸性雨で化学反応を起こし、その結果、水質汚染、土壌汚染の原因になり、悪質な毒性を有した物質です。これが食物連鎖で巡り巡って、人間の体内にも鉛が蓄積されていき、健康に影響を与える危険性があります。
2002年6月に決まった法律により、ヨーロッパの市場では、2003年7月1日以降登録される乗用車に使用されるウェイトに対して。補修市場では、2005年7月1日以降、乗用車に使用されるウェイトに対して、鉛製ウェイトを使うことが禁止されています。この法律に従い、ヨーロッパではほとんどのウェイトメーカーが、原材料に亜鉛合金を使用するようになりました。
日本では現在、ウェイトの原材料として、鉛を禁止する法律はありません。しかし、社団法人 日本自動車工業界では、ヨーロッパからの環境負荷物質規制指令を受けて、2003年7月から鉛の使用制限を段階的に設け、削減に取り組み始めています。段階的な削減目標はほぼ達成されつつあるものの、目指すべき最終到達レベルはかなり厳しいものとなっています。